第12章 Help・・・
エスメラルダに断る理由はない。
もう、革命軍がこの島に来ない限り戻る手立てはないのだ。
待つだけ待とう。
それでもいい。
「副リーダーとはどういう意味だ?」
「僕たちは・・・
レオはエスメラルダに全てを教えた。
ドフラミンゴによる支配。
ドレスローザで起きた悲劇。
その全てを・・・
エスメラルダは決心した。
「分かった、なろう。」
「本当れすか?」
「そのリーダーである隊長はどこにいる?」
「隊長はもうすぐ来るれす!」
しばらく待つと片足の兵隊が現れた。
「やぁ、目が覚めたらしいな。」
「おかげさまで。」
「話は受けてもらえたようで何よりだ。」
「条件がある。」
これだけは守ってほしい。
「条件とは?」
「私は革命軍に所属している。だからもし革命軍がこの島にもしくはドレスローザに来た場合は私は出て行くことだ。」
「勿論守ろう。」
希望は薄いかもしれない。
それでも信じているよサボ。
サボならきっと見つけてくれる。
何が起きても待っている。
「サボ・・・」
エスメラルダは再び泣いた。
レオと隊長はエスメラルダを気遣い、そっとその場を離れた。
再会のときまで残り2年・・・