第11章 Red snow
仲良くイチャつく二人に忍び寄り・・・
「わっ!!」
2人はビクンと跳ね上がった。
「こ・コアラ!!びっくりしたぞ。」
「ほんとに脅かすなって!」
「へへ、仲いいなーって思ってずっと見てたよ。」
ニヤニヤしながら言う。
「路チューしちゃって・・・メラルちゃん可愛いね。」
「んなっ!」
「だろ!」
そんなこと言うなって・・・。
「買い物に誘おうと思ってさ!」
「いいそ!」
「ダメだ。」
はぁ?
「何でだよ!」
「そうよ何でダメなのよ!」
コアラも怒ってくれた。
「今こいつとデート中だかんな。」
「あ、なるほど。」
「えぇ!コアラぁ!?」
コアラ・・・納得するなよな。
「じゃ、お二人仲良く!」
「おう!」
「ま・待てー!」
「俺とデートだっつてんだろ。」
仕組まれた!!
「お前に何かプレゼントてきなものしたいし。」
「勝手にデートとか言うなこのドアホ!!」
エスメラルダはスタスタコアラを追いかける。
「お・おい待てこら!」
サボが腕を掴んで強引に裏路地へ連れて行かれた。
「何す・んんんん!」
いきなりキスされた。
「ん・んはぁ・・・何すんだ。」
「デートぐらいいいだろ!俺のこと嫌いになったのか?」
黒笑みのまま聞いてくる。
「別に・・・そういう訳じゃ・・・」
「ならいいだろ!」
「う・・・分かったよ。」
そういう聞き方はずるい。
嫌いなわけないだろ・・・サボ。
「フッ。じゃあお詫びのキスして。」
「ってはぁ?」
「早く。」
何させる気だよまったく・・・。
「ん・・・」
すぐに離そうとしたのに・・・
「ん・・・うぅむ・・・」
舌を強引に絡められる。
「ぷはぁ。は、早く行くぞ!」
「おう!」
サボの手を握る。
「積極的だな。」
「ふんっ。」
「そういうとこが好き。」
「私は優しいお前・・・じゃなくてサボの方が好きだ。」
「何?強引になるとこは嫌いってことか?」
何故そうなる。
違う。
「そういうことじゃない。」
「ちょっと傷ついたな今の・・・。」
「私はさ・サボの全てを・・・。」
「何だ?」
「す・全てを・・・あ・あ・愛してる・・・。」
に決まってるだろ!
「お前平気で言うけど結構すごいこと言ってるぞ。」
分かってるよそんなこと!!