第11章 Red snow
途中の島でエスメラルダは夏服を買い目的地レッドスノーについた。
何故その島がレッドスノーと呼ばれているかが分かった。
火山灰が降っているのだ。
吸っても人体には影響はなく、まるで赤く染まった雪のようだった。
「へぇ、結構な場所だな。」
「だろ?」
エスメラルダは島に降りて言う。
「で、何を調査するんだ?」
「俺らはしねぇよ。」
「は?」
「俺たちは戦闘要員。戦いが起きた場合なんかに備えるだけだ。でも書類の整理なんかはやるぞ。」
何故暇なんだ・・・。
参謀総長だろ?
おかしいって!!
「何すんだこれから。」
「島の見回りでもすっか。」
「あんじゃねぇか!すること!」
「別にしなくてもいいことだからさ・・・。」
そういう・・・。
ほんっとに暇だな!
「じゃ、そうするか。」
エスメラルダはサボと共に島を回ることにした。
「なぁ、終わったらさ部屋借りてヤ・・・」
「任務中!!!」
「だってこの前ヤったじゃんか!」
「今はいつ戦いが起きてもおかしくない状況だし絶対無理!」
サボは言い返さずに手を握ってきた。
「じゃ、こうしよ!」
「はぁ?何で・・・。」
「彼女だしいなくなったら困るし。」
「何だその理由。離せよ!」
ギュ
「嫌だ。こうしとく。」
いくら言ってももう聞かないな・・・。
手を繋ぐってなんとなく恥ずかしい・・・。
それでもエスメラルダは握り返した。
「分かったよ。」
「お前、だんだん女らしくなってきたな。」
「それは喜んでいのか分からない・・・。」
「好きだエスメラルダ。」
ちゅ・・・
こんな人前でなんてことを・・・
「っ・・・あんま人のいるところでするなよ・・・。」
「お前のことが好きなんだからいいだろ別に。」
「そういう問題じゃ・・・。」
ちょっと嬉しかったケド・・・。
チュ・・・
エスメラルダからもキスした。
「お前もやってんじゃねぇか。」
「私も好きだサボ。」
「知ってる。」
それを影からコアラが見ていた。
「行きづらい・・・じゃん。メラルちゃん可愛いし・・・。」
いっつもツンデレなくせに今日はデレデレしちゃって!
しかも結構大胆なことしてるのに気付かないのかな・・・。
路チューなんて・・・。
「せっかく買い物誘おうと思ったのにな・・・。」