第27章 トラック事件の真相
ハンコック専用の教室へと到着すると、奥側にあったソファーへと腰掛けた。
2人は気にすることなく、隣に腰掛け、ハンコックはそばに置いていた紙袋を手渡しながら龍輝の問いかけに答えていた。
「それで、俺を呼んだのは?」
「青雉からの伝言じゃ。
学校には入ってこれんからのう」
「なるほど」
どうやら、クザンはここに来たらしい。
だが、警察だと言っても、ここは白ひげの所有地。
簡単に入ることは出来ずにいた。
「あの事故は、居眠りらしい。
でも運ぶ際にはあそこまで塩まみれではなかったと
あれでは商品にもならないと喚いていたらしいのぅ」
「居眠り、ねー…
塩まみれってのも気になるところだね」
ハンコックから渡された資料には、この前のトラック横転事故について書かれてあった。
運転手の居眠り運転。
少しずつ眠たくなってきてて、公園の近くで休憩を取ろうと止まろうとしたところ、間違えてブレーキとアクセルを踏み間違えたと。
急発進し、自分が見えたからハンドルを回したところ横転。
気を失っていたが、事情聴取を受け、少しずつ自分がやってしまった事故に恐怖を感じ始めた。
水の塩まみれに関しては全く知らず、運んで欲しいという連絡だけ受け取って、送ってた途中。
連絡先へ電話をしてみたのだが、繋がることがなく、住所も他会社だったということで、運転手が騙されて、運ばされた。
トラックに乗っていたお菓子や飲み物は、食べていいということで食べたり飲んだりしたのだが、そのすべてから睡眠薬が調合され、この事件は誰かが仕組んだものだと認定された。
現在は、その犯人を探すべく情報収集をしている。
「なるほどねー」
「メールのやり取りだけだったみたいじゃ。
だから性別もわかっておらん」
「うん。
カーナビが搭載されてて、そのカーナビに案内される形だったみたいだねー」