第18章 トラックの荷台には…
「これで納得したかい?」
「そうですね。
疑問に思っていたことは解決しました。
同じ海だと思っていたのですが、違うようですね」
「そうだねい。」
マルコからの言葉に赤司は頷いた。
求めていた答えが返ってきた。
テツなりに考えたものが、ほとんどを占める答えになっていたのだが、否定ない事実に赤司は腕を組み、片手を顎へと置いていた。
「まだ何かあるのか?」
ローからの質問に、赤司は少しだけ間を開けて口を開いた。
「あのトラックの荷台を見て、思ったことがある。
水族館へ運ぶために海水を持って行ってたらしいが、そのトラックの荷台に残っていたのはザラザラしてたナニか。
砂だと思うが、何せ塩の香りが強くて。
あれは、わざと大量の塩を混ぜた海水で、それをわざと龍輝へかけた。
だって、水族館へ行くはずなのに待ち合わせに指定してた公園の道を通るということは遠回りになる。
あれだけの海水を運転するんだ。
近道になる道を選ぶのが当たり前だと思うのだが?」
「それ、俺も調べたんだけどさ。
ナミに言われて。
近寄って、触ってみてザラザラ。
舐めてみたら以上に辛い塩水。
こんなの水族館で使ったら死ぬんじゃね?ってぐらい。」
赤司の言葉に、ウソップが自分なりに調べていたことを話し出した。
トラックが怪しいとは思ったが、ナミからの指示があったとは。
ロー自身、食えない女だと思いながら運んでくる時に思った違和感を改めて、認識し始めてきた。