第2章 急なクラス替え
学校に到着すると、テツヤは大きくため息をついた。
どうやら1学期も終わっていないというのに、クラス替えが発表されたらしい。
らしいというのは、自分で確認していないからだ。
「面倒なことにならなければいいのですが…」
突然現れた女子によって、纏まっていた部活は一気に崩れていた。
キャプテンである、赤司と、黒子を除き、他部員はその女子に夢中でバスケの練習の時間でさえ、その女子に裂くようになってしまったのだ。
確かに、その女子には少しだけ魅力を感じた。
だが、感じるだけ。
その後、バラバラになってしまった部活。
赤司は彼女を追い出そうと試みたが、彼らに庇われている彼女は、追い出されることを伝え、仲間を裏切らさせた。
「あぁ…
嫌な予感が大当たりしました…。」
クラス分け表を確認すると、赤司と共に記載されていた、なるべくなら今一緒にいたくないメンバー。
もう一度ため息をつく。
「おはよう、テツヤ」
ふと、隣を見てみると、赤司がクラス分け表を見ながら挨拶をしたようだ。
「おはようございます」
「最悪な結果になったな」
「はい。」
「どうにか目を覚ませることが出来たらいいんだがな」
「…そうですね」
バスケ部の顧問でさえ、今の現状を無視している。
それは学校の先生も同じことだった。
愛されている彼女を敵に回した、黒子たちにとって、今のままでは学校という存在でさえ、邪険にしかならなかった。