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トリッパーを退治する話

第9章 おやじ



「よお、征十郎。
この方が俺のボスだよい。
お前は会ったことないはずだぜい。」

「そうですね。
学生ということもあり、認められてませんでしたから。」

「そういうなって。
一応夜は夜なりにオトナの事情ってもんがあるんだい。」

「オトナの事情が何かは知りませんが。
ビビ嬢が同い年であり、ルフィがエースさんとサボさん、そしてマルコさんが龍輝と同じ制服を着用している辺り、年上と考えると一個しか離れてません。
一個しか離れてないのに、子どもだとおっしゃるんですか?」



父親と共に参加したパーティーで、マルコたちと出会った。
マルコは副社長ということで、パーティーに参加していて、年齢が近いということで一緒にいる時間が長かったのは確かだ。
ビビも一度だけ、挨拶したことがある。
でも基本的にビビ本人は参加せず、父親や彼の秘書の2人だけで参加していたのだ。
そんなビビは、その一度だけのパーティーで赤司が行けない扉の向こうへと入っていったの思い出した。

「グララララ!!
さすがは赤司財閥の息子だ。
これなら、娘を預けれる」



今まで見守っていただけの白ひげは、大きな声で笑うとテツと赤司の間に龍輝を立たせた。
そのまま視線は、テツへと移動すると、手を伸ばし、彼の頭を撫でていた。



「龍輝から聞いておる。
いつも迷惑かけてると」

「いえ、こちらこそ。
いつも妹をありがとうございます。
いつかお礼を言わなきゃいけないと思ってましたし、妹を可愛がってくださって。
本当にありがとうございます。」


龍輝の願いは、自分の本当の家族と、家族を会わせることだった。
テツが白ひげに会うこと自体、本当に偶然ではないと、会えない。
でも今回のことで、顔合わせ出来て、すごく嬉しかった。
白ひげの隣で笑う、マルコと目を合わせると嬉しくてもっと笑顔になっていた。







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