第8章 バスケをたのしもう
結局は赤司と対等に勝負出来るものが、龍輝とある意味でローの2人だけだった。
ルフィの場合、タブドリを繰り返したり、サンジもボールを足で蹴るなど。
ゾロはルフィと同じくダブドリなど繰返している内に飽きて、寝始めていた。
だが、赤司と龍輝の指導により、ルフィはもともと持っていた運動神経の良さで、対等とまではいかないが、形にはなるようになっていた。
ゴム人間のおかげで腕を伸ばしたり、応用で使ってきたりなど、みるみる上達するのがローにとって、何かを感じたのだろう。
寝転がっていたローが起き上がり、バスケに混じり出すのはそう時間はかからなかった。
ルフィたちと違って、ルールを把握していたローは序盤こそルフィに負けていたのだが、ルフィより頭がいいローは、応用を交えたバスケをはじめ、ついにはルフィに簡単に勝てるように。
そして、赤司たちと対等に勝負まで出来るようになった頃には部活が終了の時刻を知らせるチャイムが鳴る直前だった
「久しぶりに楽しめたよ」
「僕じゃ相手になりませんからね…」
体育館の掃除をしながら、赤司は満足そうな笑みを浮かべながら龍輝に声をかけていた。
テツの言葉に苦笑を浮かべたが、確かに龍輝にとっても久々で、楽しかったのは間違いなかった。
キセキの世代
バスケをやっていた龍輝にとって、彼らは魅力的だったのだが、その大半。
赤司以外のメンバーがあんなやつに誑かされているのが、今は正直呆れしか出てこなかった。