第22章 あま~い番外編💚
じゃ・・
赤司君に連れてこられたのは和食のお店だった。
「藍は何が食べたい?」
「へ、、、?」
全く何も決めていなかった。
「じゃ・・じゃ・・このお魚の定食で。」
いつの間にかご飯が運ばれてて
私はいつの間にか食べていて
いつの間にか時間が過ぎていた・・・。
「・・ぃ。藍」
「え?どうしたんですか?」
「それはこちらのセリフだよ?何か悩み事かい?」
あれ、なんで
どうしてこういう
“空気”
になってしまうんだろう。
「赤司君、私、今日すごく楽しみにしてたんです。」
何故か、口からぽろぽろとこぼれてゆく言葉
止まらなかった。
「服を買いに行ったり、美容室に行ったり、ちょっと背伸びして・・・」
「・・・・。」
赤司君は黙ったままこちらを見つめていた。
「きっと。こんなにうまくいってしまうのが怖くて怖くて・・・」
この気持ち、学校での時間、部活の時間
その全てがうまくいきすぎて
いつの間にか、怖いと感じていた。