第21章 ありがとう。
逃げるな・・私
「赤司君のことが好きです。」
変にストレートすぎた。
手も震えが止まらずにそのままだった。
「いつも知らないうちに赤司君の事ばかり考えてて。」
赤司君はためらいもなく私をまっすぐ見つめていた。
「赤司君のことが・・・大好きです。」
涙が出そうだった。
怖くて・・・次になんていわれるか
そればかりで、、、
「知っているよ。」
「えっ!?」
今、なんて・・?
「う、嘘・・・?」
「嘘なんかつかないさ。本当のことだよ?」
「ど、どうして・・・」
「・・・・。」
何も言ってくれない。
でも、なんだか・・・
「藍、どうやら僕らは遠回りをしすぎたようだね。」
「そ、そうですか。。。」
「僕も、君がこの世の誰よりも好きだよ。」
嬉しいから、嬉しすぎて
涙が止まらなかった。
涙は熱くて、火傷してしまいそうで
しょっぱくて・・・
気が付いたら、赤司君に抱きしめられていた。
❝大好きです❞