第16章 気持ちの揺さぶり
お昼何食べよう・・・。パン?お弁当?
もう何でもいいか。
そう思いながら近くにあったお弁当を買った。
あ・・最近栄養管理とかちゃんとしてなかったな。
ま、いっか。
会計を済ませて屋上に足を運んだ。
あれ・・・?
「黛さん?」
「?なんだ、お前か。」
「すみません。」
やばい!こっちの屋上に来ちゃった!
「別に。」
「それでは!し、失礼しました!!」
顔を深く下げてすぐに出て行った。
ついてないな。もう教室で食べよ・・・
・・・唐揚げ弁当。
こんなものを私は買ったのか!
教室で食べる直前に気が付いた。
疲れてるのかな・・・。保健室行こ。
あれ・・?誰もいない
先生は?ま、いっか。寝よう・・・
ぁ・・・眠くなってきた。
つ・・かれて・・たんだ。
「・・・ぃ。」
んん?誰かが私を呼んでる?
誰・・・?
「藍。起きろ・・・」
「ん・・?あ。かし君?」
「どうしたんだ?」
「あぁ!!赤司君!!」
「藍。なぜ保健室にいるんだい?」
「あ、具合がよくなくて・・・。」
「大丈夫か?」
赤司君が私の額に手を伸ばした。
「え///?」
「少し熱があるようだね。もう少し休むといいよ。」
「そうですか///あ。えっと、赤司君はなぜ保健室に?」
「この資料を保健室に持って行けと言われたのでな。」
「そうだったんですか。お疲れ様です。」
赤司君の手元の資料を見つめて言った。
「たいしたことないよ。放課後また来る・・。」
「あ、ありがとうございます。」
にこっと笑って戻っていった。