第15章 胸の鼓動
この感じのままならいける・・!!
手のひらをグッと握りしめて言った。
ミーティングも終わったし。
さて、行こうかな・・・。
廊下はもう真っ暗・・何か出そうだった。
「あれ・・・?」
部室のドアが開いている・・・
赤司・・・くん?
「あ・・・あの~?」
恐る恐る部室を覗いた。あ!
「赤司くん!もういたのですか!?」
「ああ。さっき来たばかりだが?」
「・・・。すみません。遅れてしまって」
「いや、構わないよ。僕が早く来すぎてしまっただけさ。」
赤司君は大人な対応で返してくれた。
赤司君、もう制服に着替えたんだ・・・
早いな。
私はまだジャージのままだった。
「あ、あの!話って・・・?」
「ああ。そうだったね。」
「はい・・。」
あれ?結構あっちもそっけない・・・
なんだ、余計に緊張がほぐれてきたよ。