第15章 胸の鼓動
と、とにかくボード提出しなきゃ・・・
あと、掃除も。
いつもやっていることなのに、今日はちょっと落ち着きがない
当然、赤司君のことで頭はいっぱいなんだけど・・・
やることはきちんとやらなきゃ!
「藍・・・?」
赤司君の視線の先には私の足元だった。
「あ・・」
靴ひもがほどけてる・・・
「あ、すみません」
「転ぶと危険だ。きちんと結ぶように・・」
「はい!」
あ・・・またやちゃった~
靴ひもがほどけるなんて、最近なかったから
あまり気にしてなかった・・・。
急いで結んで、集合した。
話し合うまであと少し・・・
変に緊張してたのに、今になって
なぜか冷静になった。
「あれ・・・?」
変だな・・・。さっきまであんなに緊張してたのに。
胸に手を当てながら考えていた。