第13章 小さな出会い
「僕たちも試合をやりに来たんです。」
「私は見に来ているだけです。」
「赤司君はどうですか・・・?」
「え、っと。すごいです」
どう答えていいにかわからなかった。
単純に一言で言ってしまった。
「やっぱりそうですよね。」
そう答えた後、黒子君の後ろから”行くぞ”っと
言う声が聞こえた。
「では、もう行きますね」
「あ、はい。」
あっという間の会話だった。
今になると、何を話していたかも忘れてしまうくらい
そう頭で考えながらも試合のメモを取り続けた。
たまあにシャーシンがポキッと折れる音が響く。
「また折れた~」
手に力が入っている証拠だ。
疲れてるのかな・・・っと思い始めて
帰ることにした。
ほかの試合も見たかったけど、なにより
のんびりしすぎて赤司君に見つかったら
なんか。恥ずかしい・・・
よくわかんなくなった。
体育館を出た瞬間、静かになって耳がなんか
変・・・。