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テニプリ短編小説

第2章 財前光


※エセ関西弁です。夢主は標準語です。


「みょうじさんなにしとんの。」

今日は学校祭で、今私は校舎裏のいる。といってもこの校舎裏は今部活ごとの出し物をしている体育館を出てすぐのところだ。

「財前くんこそ…」

「みょうじさん出し物見に行かへんの?」

「2年目だし、なんかいざ本番なるとめんどくさくて…あ、今テニス部の出し物じゃないの?」

「あー先輩らがお笑いやってるとこやろ。」

「見に行かなくていいの?」

「何回も見せられたし、飽きてもうたわ。」

「そっか。」

この学校のテニス部の人達は人気だ。地味な私なんかが一緒にいちゃいけないんじゃないかと思うぐらいだ。キラキラしていて眩しい。

「隣、座ってもええか?」

「あ、うん。」

「これ敷いて座り、制服汚れるで。」

そういっていかにも男の子!って感じのハンカチを手渡された。

「ありがとう…財前くんは?」

「別に。これ去年の謙也さんのおさがりやし。」

「今年も女装喫茶なんだね。」

「おん。」

今は出し物のためここでサボっていてもなにも言われないようだ。
ちなみに財前くんはメイド服のようでジャージの上着の裾からフリフリのスカートが見えている。その下にはジャージを履いている。

「なんか財前くんとあんまり話したことないから少し緊張してる…」

「そんなに緊張せんでも…まぁ、クラスも委員会も一緒になったことないしな。」

「財前くんってなんか女の子に人気だし、近寄りにくいっていうか…なにが好きなのかも全然わかんなくて…一回ぐらい話してみたいなって思ってたんだけど。」

「俺もみょうじさんと話してみたいなって思っとったわ。実際俺もみょうじさんの趣味とか知らんから…」

「共通の話題とかないかな…」

「あ、みょうじさんのスクバについてるキャラ好きやで。」

「ほんと?私こっち来てからこういう話できる友達いなかったからうれしい。」

1年の2学期に親の転勤で、北海道から大阪に引っ越してきた。前の学校には親友がいたけど、友達を作るのが苦手で今は、皆仲良くしてくれているけど、親友と呼べる子はいない。

「そうやったんか。みょうじさん、話してみると結構普通やな。」

「財前くんの中で私ってどういうイメージ?」
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