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テニプリ短編小説

第4章 幸村精市


「ありがとう。今すごくうれしい。でも泣かないでくれないか…」

「嬉し泣きです…」

「そっか…」

そう言って幸村くんは私の頭を抱きしめるようにして撫でた。

「汚れちゃいます…」

「ふふ、いいよ。大丈夫だから。」

怒涛の勢いで話が進んでたから大事なことを叫ぶように言ってしまっていたと思って、もう一回伝えるために言わないといけないと思った。

「幸村くん。」

「なに?」

「好きです。」

「ありがとう。俺も好きだよ。なまえさん敬語やめない?同い年なんだし。」

「わかった…?」

当たり前だけど突然は難しいかもしれない。

「名前も呼んで?」

「幸村くん?」

「違う。」

「精市くん?」

「うーん、及第点かな?俺も名前呼び捨てにしてもいい?」

「はい!あ、違う…」

「自分で気付けたの偉いね、なまえ。」

「子供扱いしないでほしいです……あ、また…ごめんね。」

「タメ口、急には難しいかな?ゆっくりでいいからね。これから一緒に帰ろう。部活見れるときは見ててもいいし、図書室とかにいてもいいよ。送っていくから。そういや連絡先も知らなかったね。教えて?休みの日できたら一緒に出掛けよう。試合の日も見に来てほしいな。あ、でも少しプレイスタイルで驚かせてしまうかもしれない…ご両親にも挨拶しなきゃいけないし…なまえ?」

急にたくさん話し出すからびっくりしてしまった。

「た、たくさん言われても覚えきれないよ…!」

「あはは、ごめんね?連絡先からにしよう。これからゆっくりでいい、お互いのこともっと知っていこう?」

「ね?」という精市くんの目をしっかり見て笑顔で頷いた。

「上目遣いは反則だなぁ…」

精市くんは、カミサマなんかじゃなかった





あとがき
幸村くん誕生日おめでとう!でもこれは前から少しずつ書いてたものなので誕生日ネタではないです…ごめんなさい…
幸村くんも神の子じゃなくて幸村精市に見られたい!というお話でした。楽しんでいただけたらうれしいです。
平古場凛くんも3/3誕生日でしたね。うちなーぐち、でーじむずかしそうですね…比嘉中も書いてみたいです。
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