第1章 忍足侑士
「多分このままだと勘違いしちゃいますよ?私侑士先輩よりずっと子供だから…」
「きっと勘違いやなくて当たっとるわ。俺のこと嫌いか?」
「今日一日で好きになっちゃいました…責任ちゃんととってくださいね。」
「そのつもりしかあらへんで。」
笑っとるなまえちゃんがかわいすぎて立ち止まって抱きしめるとぎゅっと手をまわしてきた。
「侑士先輩、大好きです。」
「俺も大好きやで。」
唇にキスを一つ落とすとなまえちゃんのほっぺから湯気が出そうなほど赤くなっとった。
「照れてる顔もかわええな。」
「侑士先輩のせいですよ…こんなところで…」
「すまんなぁ、かわいくてかわいくて…」
「侑士先輩、言い忘れてたことありました。」
「なんや…?」
「私結構嫉妬深くて、わがままで、構ってくれなかったら拗ねるしたくさん困らせちゃうと思います。けど、嫌いにならないでください…」
「俺やって、嫉妬深いかもしれんけど嫌いにならんといてな。たくさん困らせてええからな。嫌いっちゅうても別れんで。」
「ふふ、お互い嫉妬しちゃいますね。」
束縛はせんように…と心で思う。
「幸せにしたるからな。」
「プロポーズみたいですね。それに侑士先輩となら不幸になんかなれませんよ。」
「今からなまえちゃんの隣を予約っちゅうことで。」
「ちょっと気が早過ぎますよ…嬉しいですけど…」
これからもっと仲良うなって、なまえちゃんといられたらええな。
頭をぽんぽんと撫でてあげた。
「そろそろ帰らな。暗くなってまうで?」
「もうちょっと一緒にいたかったです。」
「心配せんでも明日も明後日もこれからずっと一緒や。」
「寝る前、電話します。」
「楽しみにしとるわ。」
この子とならどうやっても不幸にはなれへんな、とつくづく思った。
あとがき
初投稿です。忍足、というか関西弁難しいですね…グダグダになってしまい申し訳ありません。これからも頑張りますので、応援していただけると嬉しいです。