第3章 不二周助
「僕からなまえにプレゼント。」
「え…!悪いですよ…不二先輩の誕生日なのに…」
「僕はなまえといられるだけで最高の誕生日だったよ。」
「はい。」と渡された箱を受けとると「開けて?」と言われたから綺麗に開けると箱がでてきた。
「なんですか?」
そういうと私の手からその箱を取って開けた。
「左手出して?」
「…?はい?」
言われたままに手を出すと薬指にひんやりしたものが触れた。
「不二先輩、これ…!」
「ふふ、予約。これ見てたよね?」
「はい…」
「もう一つ、僕につけてくれるかな?」
そういわれ、受けとった指輪を不二先輩の左手の薬指につけた。
「私、不二周助はみょうじ なまえさんを生涯妻とし、幸せや喜びを共に分かち合い、悲しみや苦しみは共に乗り越え、永遠に愛することを誓います。」
「 私、みょうじ なまえは不二周助さんを生涯夫とし、幸せや喜びを共に分かち合い、悲しみや苦しみは共に乗り越え、永遠に愛することを誓います。」
そういうと私達はどちらともなくキスをした。
「ふふ、ほんとに結婚式みたいですね。」
「絶対幸せにするよ。」
「頼もしいですね。そのときまで待ってます。」
「ありがとう。」
ぎゅっと抱き着くと不二先輩もぎゅっと抱きしめてくれた。
幸せすぎてちょっぴり怖くなった。
(不二先輩、私からの誕生日プレゼントです。)
(ありがとう。うれしいよ。)
(あ、手紙は読まないでください…!)
(どうして?)
(恥ずかしいんで…)
(わかった。読むよ。)
(もう!わかってないじゃないですか!)
あとがき
遅くなりましたがこれで終わりです!オマケって言ったのにほぼ本編みたいですね…
ちなみになまえさんが渡したのはお花の種です。お花が咲いたら思い出してほしいって気持ちです。