第2章 笑顔はきっと涙の後で
「退院のお祝い、たいうのもなんだが、
君にプレゼントを」
そういって両腕を広げる月山さん
「え?プレゼント?なにをですか?」
「なにをって、“ここを“さ!」
ここ、といって指す方は
大きな家だった。
「へ?
えぇええぇぇぇぇ!?!?」
どういうこと!?
「僕らの愛の巣といえばわかりやすいかな?」
「愛の巣!?///////
で、でも私引越し先が!」
「あぁ、それかい?
それはキャンセルしてきたよ
この愛し合う僕たちが離れる必要はないだろう?」
ふふんと得意げに笑う彼は
本当に幸せそうだった