• テキストサイズ

食べたくなるほど愛してる

第2章 笑顔はきっと涙の後で




それはそうだろう


トーカちゃんは決して彼女のことを

嫌ってなどいなかった。

彼女、紗那はヒデのように

カンが鋭い子だった。

だからきっと僕らが喰種だと気づいていたし、

月山さんのことだって……、

だからこそ、トーカちゃんは戸惑っていた。

こんな自分たちをなんでこんなに

簡単に受け入れてるんだ、って。


無理もないよ

だって彼女はこんなにも

純粋で無垢で

綺麗な寝顔をするような子なんだから。



「紗那ちゃん、
このままでいいの?
月山さん、君のせいで笑顔なんてもんじゃないよ
ね、ぇ、僕達も寂しいよ」


「かね、きくん」


「私も、ほんとは…嫌いじゃないし
だからっ、だから
起きろよバカ!」


トーカちゃんは流さまいと涙をこらえながら叫んだ。



みんな、君を待ってる。



金木side~end~

/ 52ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp