第2章 笑顔はきっと涙の後で
「こ、れ……まい、てあげ、ます」
スッ
さっき買ったマフラーを
月山さんの首に巻く。
「ふ、ふ……やっぱり、にあ、ってます
…かっ、こいい…」
「紗那、…死ぬ、のか?
僕を、のこして」
「月山さん、わら、ってくださ…
私、月山さんに笑って貰えれば…それで…」
ほんとに笑ってくれたら
いい、けど、
最後に本当に伝えたいこと、
いいですか?
「つ、きや、まさん」
「なんだい?」
「大好きです…
私を食べてく、ださい」
空腹は力にならない
ほんとにそうなら
「な、ん…「食べるなよ?それは俺たちのだ
それとも、ヤマワケ、してやろうかぁ?」」
「黙りたまえっ!!!」
ぐちゃっ!!!
月山さんはひとりを殺した
赫子、と言われるものを出して