第2章 笑顔はきっと涙の後で
「っ!?なん、でここに……」
居るはずのない呼んだ名の人物が目の前にいた。
「ぐ、美食家!!?」
「美食家?月山さん、?」
月山さんが?
美食家?
「あぁ、僕はね、喰種さ
隠していてすまないね」
「お前も食べる気でいたのかよ」
「えっ」
そうなの?
私を……?
「でも、こちとら腹減ってんだよ
譲るわけ、ねぇよなぁっ!!!?!!!」
月山さんが私を見つめていた。
悲しそうにさみしそうに
笑って。
「つきやま、さんっっ!!?!」
思わず私の体は動いてた。
「ぐっ」
「紗那!?」
お腹が熱い。
喰種の、かぐね、だったかな
当たったんだ