第4章 ~同居生活~
一人で荷物を広げながら片付けをしていた。
ダンボールを開けると、
写真立てが入っていた……。
家族写真……。多分母が入れてくれたのだろう?
あたしは、写真を見ながら
思い出を頭で思い出していた……。
いつも、心配をしてくれる
母……。
ただ、黙って暖かく見守ってくれた父……。
生意気で、喧嘩ばかりしていた弟……。
どれもすべてが思い出になっている………。
#NAME1#『懐かしいな……。』
ふと、目をダンボールに落とすと一枚の紙切れ。
『泣くなよ!!NYで待ってるからな!!馬鹿姉貴(笑)』
弟からのムカつく手紙があった。
#NAME1#『誰が泣くもんか…… 馬鹿修司……。』
つぶやきながら、目には涙が溢れてるのがわかった。
すると、『おい。』と声が聞こえ、あたしは溢れてて涙を急いで拭いて後ろをむくと、
ドアに寄りかかって腕組みする先輩の姿があった。
翔『母ちゃんが、夕食できたから降りてこいだと……。』
#NAME1#『あっ…。うん…すぐ降りるよ…。』
あたしは、鼻をすすりながら
写真立てを机に置いてると、
翔『寂しいか……?』
#NAME1#『えっ?全然!!大丈夫だよ!!』
翔『そっか…。』
#NAME1#『うん!!先輩先行ってて下さい!!』
翔『行きたいの山々なんだか、母ちゃんが一緒に降りてこいだと……。』
#NAME1#『そっか…。じゃ行くかな?』
と振り向いた瞬間、目の前に
先輩がいた……。そして、取り切れていない涙を拭った。
#NAME1#『先輩……?』
翔『涙ぐらい……ちゃんと拭き取れ…。俺が……母ちゃんに怒られる……。』
と行ってそのまま立ち去った。
#NAME1#『先輩……。』
あたしも先輩の後ろをついて行った。