第3章 【高尾】彼女様に敬礼!
『馬鹿だなぁ、和成は!』
お腹を抱えて笑う悠紀に、ちょっと膨れっ面になるオレ。
「なんだよ…」
口をとんがらせてみると、悠紀は笑いすぎて出た涙を拭いながら言った。
『だって、和成はいつだってかっこいいじゃん!そんなこと気にしなくたって、アタシは和成のこと大好きだよ///』
「悠紀…///」
思いがけないことを言う悠紀に、オレは赤くなった顔を隠すように悠紀を軽くこずいた。
「バッカ…!あんま恥ずいこと言うなよ!」
『ひっど!アタシ本気で言ったのに!…まあいいや。ありがと和成。すっっっごい、嬉しい。泣きそう』
そうやって言う悠紀を見ると、確かにさっきまでとは違う涙がうっすら浮かんでいて、オレはまた嬉しくなった。
『こんな、アタシだけどさ。和成のことはこれからも大好きだから。それだけは変わらない。だから面倒でも、ずっと…一緒にいてくれなきゃ、嫌だからね!』
「…りょーかい!」
ちょっとワガママで恥ずかしがり屋で、でも優しいオレの彼女。
それが悠紀。
オレは内心、そんな彼女の彼氏でいられるよう必死なんだ。
…それじゃあ、今回はこのへんで終わりにしようか。
最後に1つだけ。
彼女様に敬礼!!!
END