第3章 003...これが私たちなんです
『ねぇ、さとみ?本当に無理してないかい?』
またカメラの前に戻ってきた恭弥が、真剣な、僅かに不安の色が混じった表情を浮かべる。
「心配かけて、ごめんね。もう、大丈夫。
それにほら。時間!」
恭弥の優しさに、やっぱり好きだなぁ…なんて改めて思いながら伝えると、少し表情が和らいだ。
『…うん、その大丈夫は大丈夫なやつっぽい!
よし、イベントたてるか!
そして俺の方が好き!譲れない!』
さとみの表情に安堵したのか、恭弥はまたもエスパーっぷりを発揮する。
(いや、だから、心を読まないで…!)