第12章 絡まった想い[下]
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1人残された 私
(言わなかった方がよかったのかな...)
でも、梨奈さんの事を言わなかったら
雨宮君との溝はずっと埋まらない気がした
私は、梨奈さんの事や雨宮君の過去を知ってよかったと思ってる
知らないままだったら、私は...雨宮君の事をずっと許せなかっただろう
「でも、なんであんな事言っちゃったんだろう...」
最後に、彼に言った言葉
別に聞かなくてもよかったのに
聞かなくても分かってる事なのに...
私は...なんて酷な事を聞いてしまったんだろう
(雨宮君の顔、すごく悲しそうだった...)
でも...
「やっぱり...梨奈さんに似てるから、だよね...」
自分の呟いた言葉に、胸がチクリと痛んだ