• テキストサイズ

恋愛玩具

第12章 絡まった想い[下]




「くそッ...」

イライラする
あゆに対してじゃなくて、自分に

なんで、逃げてしまったんだろう...
これじゃあ...最後の、あの言葉を肯定した事になる

でも...あのまま一緒にいたら俺は何を言うか分からなかった...
あいつを傷つけない方法なんて見つからなかった

「.....っ」

足を止めて壁に寄りかかる

言いようの無い感情に心が蝕まれていく
恐怖にも似たそれに、体の震えが止まらなかった

俺は...まだ許されない

この苦しみから、逃れてはいけない...


「恵っ!」

/ 311ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp