第2章 始まり(R18)
「何も考えずに俺を感じてろ」
再び噛み付かれるように唇を塞がれて、さっきよりも激しいキスに息がついていかない
口内を犯してくる彼の舌に
ただただ弄ばれる
酸欠状態になり意識が朦朧としてきた時
スルスルとリボンを外されたかと思うと、シャツを掴まれ思い切り引きちぎられた
「――ッ!?」
信じられない行動に目を見開くあゆ
必死に体をよじって微弱ながらも抵抗すると、彼の唇は銀の糸を引きながら離れていった
目が合った刹那...
再び近づいてきた顔から逃げるように顔を背けると、首筋にくすぐったい刺激を感じる
「...っいや」
首筋を這う舌の感覚にゾクゾクする私に嘲笑う彼
日に焼けていない真っ白な肌を舌が這い回って、首から膨らみへと到達した
仰向けでもそのままの形を保っているその胸を思いきり掴まれ
あゆは苦痛に表情を歪ませた
「いッ...!」
その言葉が合図かのように、器用にホックを外しブラを押し上げる
露になった小さな突起が外気に晒され、何も纏っていない開放感と彼の視線に死にそうなくらい恥ずかしくなって目の端から自然と涙が零れ落ちた...
「見られてるだけで涙が出るくらい気持ちいいの?」
意地悪な言葉に顔が熱くなる
「ちがっ...」
「こんなに硬くなってんのに...?」
薄く笑みを浮かべ見下ろすようにこちらを見据えながら、胸の膨らみに指を滑らせると先端を強く摘ままれた
「くっ...!」
突然の刺激に眉を寄せ唇を噛みしめる
「その表情...すげぇ興奮する...」
「っ...」
ニヤリと見下ろしてくる彼を見て、ただただ絶望を感じた
(もう、逃げられないんだ...)