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アル戦 短編

第3章 夏といえば[ダリューン裏]


それはあるの日のこと

うだるような暑さに
みなすっかりまいってしまった

そんな時名前様が口を開く

「今日は皆さんにあるものをもってきました」

ニコニコと話を進める彼女を見ると
なんだかこちらまで笑顔になってしまう

「急なお願いだったのですが、
料理人の方が快く引き受けてくださって」

そう言って侍女がもってきたのは
棒に白い塊がくっついたもの

「アイスクリームというそうです
この前読んだ本に書いてあったので
無理を言って作っていただきました」

名前様手に持っていた本を開き
そのアイスクリームとやらがのっているページを私達に見せてくれる

ミルクアイスと表記してあり、
どうやら牛乳に色々なものをまぜ
冷やし固まらせたものらしい

冷たいものらしく、食べれば少しは
涼めるのではと彼女は思ったらしい

「食べものなのか...?」

そう言って、
おそるおそる手にとったのは
アルスラーン殿下

まじまじと観察し、
目をつぶってパクっと口に含んでみる

目を開いてぱああっと瞳が輝き始めたので口にあったのだろうか

「アルスラーンは気に入ったようね、
よかった!」

殿下が美味しそうに食べるのを見てか、みなもそれぞれ手を伸ばしていく

「ん〜〜!冷たくて美味しいです姫様!」

「気に入ってくれた?アルフリード」

「はいっ!」

元気に答えたアルフリードをよそに
隣のエラムはなんだか難しい表情をしている

「なんですかこれベタベタします」

「冷やし固めたものだと言っていただろう、つまり元の状態に戻る可能性もあるという事だ」

手がベトベトなったしまったエラムに
話しかけたナルサス

本には、早めに食べるべし、と
書いてあったのはこのためか

ナルサスの説明を聞いて
よく分かっていないのか
難しい顔をしたアルフリードに
簡単に説明してやる

「つまり溶けるという事だな」

やっと理解したのか
また美味しそうに
アルフリードは食べ始めた

そんな中ある男が口を開く

「.....卑猥だ」


「「ぶっ...!!」」

「なんだ汚いぞ、
ダリューン殿、ナルサス殿」

この男は何を言い出すんだ、
そう思ったのは
隣にいたナルサスも同じようで
俺たち2人は批難の目でギーヴをみる
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