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【基山ヒロト】怖いです!嫌です!近くに来ないで!!

第9章 不思議なコト


「二人ともありがとございました...」
「いいって!流星ちゃんも突然のことで気が回ってなかったと思うし!」
「茂人くん...」
深々とお礼をすると、優しい口調でそう答えてくれた。それにしても、何故いきなりヒロトさんが倒れたかが気になる。普段からこう言ったことがあるのか。いや、それなら私も把握しているはずだから、それはないか...
「ヒロトが倒れるなんて珍しいよな」
そう南雲くんがポツリと言った。やっぱり珍しいんだ....
「…倒れるって言ったら入れ替わる時か。」
言葉の続きは耳を疑った。入れ替わる時?南雲くんはその瞬間を知っているの?もしかして、みんな知っているの?茂人くんのほうを見ると南雲くんに納得したかのように首を上下に振って「そうだな」と呟いた。嫌な予感がした。入れ替わる時に倒れる症状になる。かなり嫌な予感。何故かはわからない。ただ、そう感じたのだ。
「んっ…」
ヒロトさんが目を覚ます。またいつものように笑って、『俺寝ちゃってたの?』とか言って…きっと無事だ。嫌な予感は気のせいなんだ。
「おはよう。流星ちゃん」
「え?」
その優しい口調に私は聞き覚えがあった。
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