【基山ヒロト】怖いです!嫌です!近くに来ないで!!
第9章 不思議なコト
「吉良く…」
「!?」
茂人くんがハッと驚いて私を抱き抱える。
なんでそんなに警戒してるの…?
そこにいるのはあの優しい吉良くん…だよね?
「…茂人…晴矢。何してるの?」
にっこりと二人に問いかける
状況が読めない。
「ヒロトを返せよ…!お前いつまて取り憑いてるつもりだよ!」
南雲くんが大声をあげる。
「あ…っ違…僕は悪霊とかじゃないよ!?」
吉良くんは焦って誤解を解こうとする
「なんでヒロトの体から抜けないの?」
「抜けようと思っててんだ。だけど…」
吉良くんは私を見て
「僕は流星ちゃんを好きになっちゃったんだ」
そうつぶやいた