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薄桜鬼~いと小さき君の為に~

第4章 君の存在~藤堂平助編~


「平助……?」

間も無く俺が絶頂を迎えるだろうと思っていた志信の目が少し悲し気に曇る。

そんな志信の身体を俺は慌てて抱き寄せた。

「違うっ……違うんだ、志信。
 口でなんて嫌なんだ。
 俺はちゃんと志信の中で果てたいんだよ。」

志信の身体から力が抜けて、全てを俺に預けるようにすとんと凭れ掛かって来る。

「な………いいか?もう我慢出来ねえ。」

小さく頷いた志信の背中に手を添えて優しく横たえてから、ゆっくりと開脚させる。

その間に身体を差し込み、蕩けきっている秘裂に牡茎を擦り付けた。

これから行われる行為にお互いが興奮を隠せず、どちらからともなく口付ける。

そのまま…志信の口内を貪りながら、俺はゆっくりと腰を沈めた。

「……んんっ……」

志信の声は直接俺に飲み込まれ

「くっ………はあ…」

俺の声は直接志信に注がれた。

上も下も繋がっている俺達はまるで一つの塊みたいだ。

想いも身体も繋がった上でのこの行為が、これ程までに快感を持たらすものなのかと俺は夢中で志信を突き上げる。

「ごめん……あんまり……もたない…かもっ……」

腰から背中に駆け抜けるびりびりとした感覚に俺の意識は朦朧とし始め、志信の中に思い切り吐き出してしまいたい欲望に抗えない。

「平助………私も…気持ち良過ぎて……おかしくなりそっ…」

「志信……好きだっ………凄え好き……」

「私も好き…平助が……大好きっ………んっ」

「ああっ……も…駄目だっ………達くぞっっ…」

志信の最奥まで貫いて、腰の動きを止める。

「……ん…あっ…………達っ…ちゃう……」

俺の中から熱い白濁が迸るのと、志信の中がそれを吸い上げるように激しく収縮したのは全くの同時だった。

俺達は一緒に同じ場所へと辿り着いたんだと実感して、嬉しさが堪えきれず俺は志信の身体を強く抱き締めた。
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