第2章 片想いと告白
ーーーー
ーーーー
~教室~
「おかえり」
教室に戻ると、マチが声をかけてくれる。
「ただいまー」
返事をして、席に座る。
「どうだった?」
さっきのことを聞いているのだろう。
私は、さっきのこと話す。
マチは、俗に言うクール美女で男子からも狙っている奴が多い。
彼女は、私の親友でもあり、姉のような存在でもある。
私の自慢の親友だ。
今回のように言いにくいことは、こうやってマチから切り出してくれるのだ。
ちなみに私がキルアが好きなことも知っている。
ーーーー
「ふーん…
断ったんだ?」
「うん…」
その言葉に肯定する。
「アイツを忘れるために他の男と付き合うのもひとつの方法だと私は思うけど」
確かにそーすれば、キルアのことを忘れられるかもしれない。
でも…
「私には、そんな真似できないよ…
第一、相手に失礼だし…」
「アンタのその性格をアンタの好きな人も見習ってほしいもんだねー…」
はぁ…と息を吐くマチ。
「それにしても、アンタもよくあんな女ったらしを想い続けられるよねー
アタシには絶対無理だね」
つくづくといった感じだ。
「ちなみ、悪いことは言わないからやめときな。
あの女ったらしだけは、やめて今、告白してきたやつと付き合うほうがよっぽどいいよ。
そんな叶いもしない恋をし続けるだけ、自分が惨めになるだけだよ。」
「分かってるよ…そんなこと……
でも、好きなんだもん…」
すると、はぁ…と再びため息をついた。
「ま、無理はするなよ」
彼女はフッと綺麗に微笑み、自分の席に戻っていった。