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中学生の恋愛事情
第5章 涙
「な、何?」
ぎこちなく答える。
「さっき泣いてただろ?」
痛いところを突かれた。
「あ…いや、その」
不意に祐が頬を緩ませた。
「ばっればれだよ?」
「っ‼︎」
さくらにはその笑顔が眩しすぎて、
何より嬉しすぎて
また、涙が溢れてきた。
「っ……ふぇ…」
祐に見られていると思うと恥ずかしくて
俯いてしまった。
ポンポン
頭を優しく叩かれた。
「今は泣いとけよ、な?」
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