第2章 分かってるよ
親友の木葉にまで言えない恋。
祐は、学年でもみんなと仲が良く
誰からも好かれる存在だった。
ただ、「恋愛対象ではない」と数名の女子が
言ってはいたが、「好き」だという者は
少なくはないはずだ。
部活の大半は女子であるため、ほぼ毎日のように
可愛い子たちに囲まれている。
さくらは、引っ込み思案なところが
あるため、その輪に入るなど到底無理な
話だった。
木「さくらさぁ、もしかして好きな人出来た?」
あまりにも鋭過ぎる質問に、回想しながら
飲んでいたお茶を吹き出しそうになっていた。
「ゲボッ ゴホッ な、何で?急に…ゴホッ」
木「当った⁉︎だって最近上の空だし…赤くなって
ばっかりだし…」
(うそだっ! そんなバレバレだったのかっ⁉︎)
「さ、さぁ?どうだろ〜」