第2章 序章
『なんでよ!どうしてそんなこと言うの?』
「俺たちはもう終わったんだ。」
『そんなのひどいよ…』
女は泣き崩れる。しかし男はただ立ち尽くしている。
「でも、お前は俺の所為で面倒くさい女共にいじめられてるんだろ?俺と付き合っていじめられるくらいなら別れていじめられない方がいいだろ!」
『別にいじめられてたっていい…。そんなこといわないで私の事嫌いになったなら嫌いになったって言ってよ!』
「いや、別に嫌いになってねぇよ」
『ならなんで?私が男装癖だから?普通とは違うから?』
「俺は…お前が苦しんでる所をこれ以上見たくないんだよ!だから俺に関わらないでくれ!」
『やっぱり貴方は優しいね…。でも、その優しさが誰かを傷つけるなんて考えてない』