第3章 二度初め
「蔵前…ねぇ。千葉からいきなりイギリスに行ったからな……東京全然わかんないショ。」
「んー、浅草のほう、っていうのか、まーそんな感じです。」
「ふーん。会社は?」
「会社は水道橋、えっと、後楽園ですね。」
「あぁ、丸ノ内線。」
「そうそう。後楽園はそうですね。」
「金城が大手町で働いてるから丸ノ内線はたまに乗る。」
「へぇ。巻島さんのオフィス?は?」
「銀座。」
「(やっぱり…)全然秋葉原から近くないですね…」
「いや自転車なら30分もしねーショ!近い近い。」
「そうなんですか?自転車乗ったことないからわかんないです〜。」
「まぁ、初心者にはまず無理ショ。」
ニヤッて笑ってる。
夜の光と混ざって
巻島さんが綺麗すぎる
まだ夢みてるみたいだ