第6章 最終話
「フッ――!」
「!?、きゃ!?」
突然、普段ならば下着に覆われていて、絶対に風を感じることなんてありえない場所に、風を感じて、私は落ち着いてきた思考回路を再び乱してしまう。体も、思いっ切りビクン、と勢いよく跳ねた。
「ひゃ、あ――――――、は、ハァ、ッ―――な、なん、で……?」
「ねぇ、結衣さん。」
私とは対照的に、落ち着いたセバスチャンさんの声。
「結衣さんは、私のことをどう思っていますか――――?」
「ン―――――!!?」
思考回路を働かせるより早く、セバスチャンさんは、『その場所』に、舌を這わせ、そのまま吸い付くようにして強く刺激を与えてきた。
「ひゃ、あ―――――、ひ、ん―――――!?」
喘ぐばかりで、到底返事なんてできない。こんな声、私のものじゃないみたい。
―――、もう、駄目。目も開けられない
『さらに温度が上昇すると、今度はその液体は気体に変化します。これを、沸点といいます。』
もう一度、理科の教師の言葉がよぎった。が、もうダメ。