第11章 幼馴染【高尾 和也】〈アンケート〉
→怒ってないよ。部活頑張って!
柚は、怒っている仕草などを見せないで寧ろ逆に高尾に向かって応援の言葉を掛ける。その応援の言葉が意外だったのか、高尾は最初、目を丸くさせる。
しかし、後から柚の応援が嬉しかったのか高尾は、頬を緩ませては優しく柚の頭を撫でる。
「いや~…スッカリ、怒ってるのかと思った~。それと、応援ありがとな!すっげぇー嬉しい。」
「高尾~。俺達の前でイチャイチャを見せ付ける為に、つれて来たのか~?刺すぞ。」
また、宮地の黒い笑みにいつもよりも低い声で高尾を呼んでいる。それに気付いた高尾は、少々緊張していたがいつも通りの素振りを見せる。
やがては、高尾は柚の頭を撫でるのを止めて、部活動を始めるのだった。その際に、高尾は笑っていた。戻る時に、高尾は柚にこんな事を言ったのだ。
「俺のことずっと見てろよ?俺だって、やるときはやるんだからな!そんじゃあ、また後で話そうぜ、柚。」
幼馴染【高尾 和也】
〈END〉