第9章 距離感【笠松 幸男】〈アンケート〉
「うるせぇよ!黄瀬!アイツに迷惑を掛けるな!シバくぞ!」
「いてて…。もう、シバいてるじゃないっスか…笠松先輩~。」
ヨロヨロと起き上がる黄瀬。その様子から柚は、笑うばかりだった。その笑う姿を見た笠松は、ぷいと他の方向を見ては部活動を開始するのだった。
暫くしてから、いつも通りの休憩時間へと突入する。柚は、忙しそうに1人1人にスポーツドリンクを渡していく。勿論、笠松もだ。
「あ……ありがとう………な…。」
笠松は、昨日とは違い焦ることなく言葉を繋げる。そのことが嬉しかったのか、柚は、コクコクと頷くばかりであった。
そして、部活の時間が終わり柚は片付けを始める。勿論、部員は次々と帰って行く。柚が片付ける姿を見た笠松が、近付いていく。
「た、大変そうだな……。俺も手伝う。」
Q貴方ならどうしますか?
→ありがとうございます。(58ページへ)
→大丈夫です。1人でもできますよ。(59ページへ)