第2章 図書室【黒子 テツヤ】
→分かった、明日も来るよ。
柚の言葉に、ホッと胸を撫で下ろす黒子の姿があった。
「ありがとうございます。柚さんとは、ゆっくりと本の事についた話したかったんですよ。」
黒子は、柔らかい笑みを浮かばせながら柚に楽しそうに語り掛ける。勿論、柚も楽しそうにクスクスと笑う。時計を見れば、そろそろ昼休みが終わる時間になっていた。
「あ…時間ですね…。物足りないですが、時間がきてしまったので、仕方ないですね。明日…楽しみにしていますね。」
ペコリと頭を軽く下げた黒子は、次に顔を上げた瞬間は、どこか幸せそうな表情であった。柚は、黒子に軽く手を振ってから図書室の扉を開けて出て行った。
僅かに柚の鼓動は、速まっており明日にならないか…と心のどこかで思っていた。勿論の事、図書室に残った黒子の鼓動も、高まっていたのだった。
図書室【黒子テツヤ】
〈END〉