第2章 図書室【黒子 テツヤ】
→明日はちょっと行けないかも…。
柚の言葉に、僅かに暗くなる黒子の姿があった。それに気付いた柚は、慌てて黒子に謝る。だが、すぐに表情を戻す黒子は、微笑んで言った。
「謝らないで下さい。僕が誘ったんです。強制ではないので、大丈夫ですよ。もうそろそろ昼休みも終わります。」
黒子は、時計を見ながら柚に伝えると、彼女は慌てて図書室から出ようとした時、ふと足を止めて黒子の名前を呼ぶ。呼ばれた黒子は、不思議な表情を浮かべていた。
「どうしたんですか?柚さん。」
柚は、黒子に行けない説明をしてからある提案を用いかける。
「え?明日、昼休みは行けないけど…放課後なら行ける…と言うのですか?」
黒子の瞳は、僅かに大きく開かれていた。柚は、コクコクと頭を上下にさせて頷く。すると、黒子はクスと僅かに笑い言った。
「分かりました。僕も放課後…待っています。柚さんにオススメな本があるんですよ。楽しみにしていますね。」
黒子は、微笑んで明日が待ちきれないという顔をしていた。柚も笑顔で頷いて図書室を出て行ったのだった。その笑顔を見た黒子は、頬を赤く染めていたのだった。
図書室【黒子テツヤ】
〈END〉