第6章 お菓子【紫原 敦】
机にうつ伏せになっているため、柚は軽く紫原の肩を、ツンツンと突っつく。それに、気付いた紫原はゆっくりと顔を上げる。
「な~に?」
部活で疲れているのか紫原の声が、いつもよりも低く何よりも不機嫌な表情だった。柚は、持っていたクッキーを紫原の目の前に持っていく。
クッキーを見た紫原は、目を見開き一気に表情が変わる。やはり、好きなお菓子の場合は機嫌が直るものだ。
「もしかして、作ってくれたの~?」
紫原は、声を明るくさせながら柚に問い掛ける。作ってきた為、柚はコクコクと頷く。
「貰っていい~??」
柚は、コクと頷き紫原にクッキーを渡す。満面の笑みを浮かべながら紫原は、受け取りその場で、袋を開けて食べ始める。
「美味しい~~。ねぇ、また作ってよ~。」
Q貴方ならどうしますか?
→今度、一緒に作ろうよ。(34ページへ)
→分かった、作ってくるよ。(35ページへ)