第5章 ストバス【青峰 大輝】
「そんなに、怒んなよ。」
青峰は、面白そうに笑いながら柚に言う。青峰の笑う姿に、吊られて笑ってしまう柚。
すると、青峰は持っていたボールを柚に渡す。勿論の事、急に渡された柚は首を傾げる。そして、そのまま青峰はゴールしたまで、移動し柚の方を向く。
「ほら、俺にパスくれよ。ずっと立ってても仕方ねぇだろ?」
ニカッ!と笑う青峰に対して柚は、微笑むばかりで仕方なく青峰に向かってパスをする。パスされた青峰は、しっかりと受け止めそのままダンクを決める。
その姿を見た柚は、パチパチと青峰に拍手を送る。青峰は、落ちたボールを拾い上げ、もう一度柚にパスをする。反射的に受け止めてしまう柚。
ボールを受け止めて青峰の方を見ると、もう一度という顔をしていた。
「一回だけじゃ、満足できねぇよ!やろうぜ!ほら!!」
本当に、青峰は楽しそうにバスケをしている。それを感じ取った柚はクスと笑い、同じようにパスをする。
やはり、青峰はそれをキャッチをしては、得意なダンクを決める。