第5章 ストバス【青峰 大輝】
ある休日の時、買い物から帰る途中だった柚。近くのストバスからボールの弾む音が聞こえてくる。気になって柚は、ストバスに向かう。
其処にいたのは、青色髪の毛が特徴の青峰大輝がいたのだ。バスケ好きという事で、毎日のように1人で練習をしている。青峰のバスケをしているときの集中力は凄い。
ガコン!と青峰のダンクが決まり、地面に足が着くと、ふぅ~…と大きく息を吐き出し視線を感じたのか青峰は柚の方を向く。
その時、青峰は驚いていたがやがて純粋な笑顔で手を上げる姿に変わる。
「よっ!いつからいたんだ?声、掛ければいいじゃねぇかよ。」
青峰は、ボールを拾い人差し指の上でクルクルと回しながら柚に言う。柚は、クスクスと笑いながら青峰に言うのだ。
「あ?集中をしてたから、声を掛けなかった…って、お前ホント…気遣いうめぇよな…。」
青峰は、嬉しそうにもう片方の手で柚の頭をワシャワシャと乱暴に撫でる。そのお陰で、柚の髪の毛はボサボサだった。
その事に怒った柚は、ポカポカと青峰に向かって叩く。