第15章 梅雨【赤司 征十郎】〈アンケート〉
「なんだい?これぐらい、いいだろう?僕と君の仲じゃないか。」
赤司から言葉で柚の顔はみるみると赤く染まっていく。そう、この2人は今付き合っているのだ。
「それに、もっと君に触れていたいんだ。」
赤司の瞳は、とても優しく何よりも柔らかい笑みを浮かべていた。それを見た柚は、何も言えなくなり黙ってしまった。
何よりも赤司の声は、どこか甘えるような声を出していた。だから、尚更何も言えないのだろう。
暫く柚は、赤司にされるままの状態だった。大体髪の毛が乾いたのか赤司の手が止まる。
「いつまでもここにはいられないな。本当に、風呂に案内しないとな。それとも一緒に入るかい?」
まさかの赤司の発言に、柚の表情が茹でタコのように真っ赤になる。柚の反応が面白かったのか、やはり赤司はクスクスと笑うばかりだ。
「冗談だ。そんなに本気にするな。風呂までは案内する。」
そう言って赤司は歩き始めて柚もそよあとをついて行く。風呂の場所までそんなに遠くはなかった。
「さぁ、ここだ。入ってくるといい。」
Q貴方ならどうしますか?
→ありがとう、先に入るね。(103ページへ)
→先に、征が入ってもいいよ。(104ページへ)