第3章 部活【黄瀬 涼太】
「え!?オレ…自分で言うのもなんスけど…こう見えて有名なモデルなんスよ?」
黄瀬は、慌ててそんな事を言うけれど、柚は顎に手を当てて考え込むが知らないと黄瀬に伝える。
「ま、まさか…オレを知らない人がいるなんて…まだまだっスね…。」
黄瀬は、ガックリと肩を落としていた。その様子から柚は、慌てて黄瀬に謝ると、何故か黄瀬はすぐに肩を震わせて笑っていた。
「謝る必要は、ないっスよ。柚っち。なんとなくっスけど、赤司っちが誘った理由が分かったっスよ。」
黄瀬の微笑みは、かなり綺麗だ。流石、モデルと考えてもいいかもしれないが、この微笑みは、心から笑っているように感じた柚。そして、誘われた理由を聞こうとする。
「え?誘われた理由っスか?それは、秘密っスよ。」
黄瀬は、意地悪そうな顔をしていた事で、頬を膨らます柚。黄瀬は、柚に手を伸ばして膨らませた頬をに軽く突っつく。
「頬を膨らませて、鰒っスか?面白いっスね!」
黄瀬は、楽しそうに膨らんだ頬をツンツンと突っつくので、柚はその黄瀬の手を掴み、止めてと伝える。