• テキストサイズ

夢なら覚めないで・・・。

第2章 長靴を履いた猫


「その後はたまたま王様がお出かけなさった時に、カラバ様の服が盗まれ
 た―!!って叫んだら、いつも贈り物をしているし放っておけなかった
 みたいで、立派な服をくださったし、これがまたカラバは似合うし。
 その上、その馬車には王女様も乗っていたんだが、そこへカラバを乗せ
 てくださったんだ。
 俺はその馬車の先回りをして、農民にここはカラバ様の土地だって言う
 ように言って回ったり、鬼が住んでいる城にも行った。」

「おに?!こわくなかったの?」

「その鬼は何にでも化けられるって聞いたからな、そりゃ怖かったさ。
 でもカラバの幸せのためだ、俺は鬼の所に行って、そして訪ねた。
 あなたはライオンに化けられるって聞いたけど本当ですか?って。
 そしたら本当にライオンに化けやがってな。
 だから俺は言ったんだ。
 でもネズミにはさすがに化けられないでしょう?って。」

「そしたら・・・?」

「そしたら本当にネズミに化けたから・・・食っちゃった。」

「たべたの?!」

「おうよ、猫だからな、ネズミは食えるんだ。
 まずかったけどな。
 まぁ、そうこうしてるうちにカラバの乗った馬車が着いてよ、鬼が誰か
 のために準備してたごちそうを王様にふるまったんだ。
 そしたら王様が言ったんだよ。」

「なんていったの?」

「「カラバ公爵殿、王女と結婚してくれないか、身分も土地も十分にあ
 る、それに王女もあなたのことが気に入ったようだ」って。
 そして2人は結婚して、カラバは幸せになり、俺の実力も認められ、め
 でたしめでたしってことだ!」

「カラバさん、しあわせになれたんだね!!」

「おうよ!俺のおかげで貧しい生活から一気に王子様だぜ?」

「カラバさんすごいね!!」

「お・れ・が!な!!
 おっと、そうこうしてるうちに城に着いたぞ。
 カーラーバー!カーラーバー!!」


ガチャ

  「おぉ!猫じゃないか!!」

「アイリス、この人がカラバだぞ。」

「はじめまして!アイリスです!!」

「はじめまして、君がアイリスなんだね。
 さぁ、中へお入り。」―――。
/ 14ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp