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夢なら覚めないで・・・。

第2章 長靴を履いた猫


「よし、じゃあまずはこの俺の物語『長靴を履いた猫』だ。
 アイリスはこの物語を知っているか?」

「うん!もちろん!アイリスのだいすきなおはなしだから!!」

「そうか/// そう言われると嬉しいな。
 よし!城へ案内してやろう!!その間に物語のおさらいでもする
 か!」

「うん!!」―――。


「この物語はある貧しい家族の親が死ぬところから始まるんだ。
 残された3人の息子はそれぞれ親が残した物を分けて引き継ぐことに
 した。
 長男は水車小屋を、次男はロバを、そして三男に渡されたのがこの俺
 だった。」

「なんか3にんめのひとねかわいそう。」

「なんでだよっ。俺だぞ?!
 俺には優れた知能があるんだ。
 一番嬉しいだろ!でもまぁ、三男にもかなりガッカリされた。
 だから俺がどれだけ役に立つか三男に教えてやろうと思ってな、三男
 に大きな袋と丈夫な長靴をもらったんだ。
 その袋で俺は野原で兎を捕まえては、王様の所に行って「カラバ公爵
 様からの贈り物です」って何度も何度も贈り物をしたんだ。
 王様も最初はとても驚いていたが、回数を重ねるにつれてだんだんと
 カラバを気遣ってくれるようになってた。」

「あれ?カラバさんってだれだっけ?」

「三男のことだ。俺がつけたんだ。」

「そーなんだ!!」
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