第10章 2つ目
何かに納得した菊丸と桃城
その瞳には罪悪感が残っており、泣きたい表情をしておる
俺達からあの話を聞いて揺れたんじゃろうな
そして今を見て、知って、感じて
その揺れのままに動いたんじゃろうな
意外と物わかりのいいやつじゃな
幸「氷月の話は此処までにしよう。彼女のいない所でこれ以上話すのは失礼だからね」
丸「ぜ、全部言ったあとに言っちゃうかな...それ...」
不「フフ、そうだね」
柳「では、次でも読んでみるか」
真田が持っておったビー玉は保健室の真ん中に置いてある
1つの椅子の上で怪しく輝いておるように見えた
その事も先程話し、集めて行く事になった
【『シンロ相談室』の話を知っている?その部屋では人間で言う未来を決める部屋みたいだね。だけど、その部屋の担当になった新任男性教師は毎日のように来る女子生徒に手を出したの。初めは腕を掴む程度、次に頬に触れ、最終的にはどうなったかわかるだろう?男性教師は顔もよく女子の憧れの的になった。その先生から呼び出しを受けた生徒はまず、睡眠薬を盛られる。その後に家の地下に監禁されれば死ぬまで人形扱い。何日かした後、いつものように進路相談室へ行けば扉は静かに閉まる。閉まった事等知らずに資料を整えていると女の声が部屋に響き渡る。そして、その正体は今まで監禁して死んだ女子生徒達の幽霊。幽霊達はそれぞれに刃物やらを持ち、男性教師に襲い掛かる。そしてそのまま男性教師の体は見るに絶えない姿で発見された。胸や腹、足、腕、顔などにナイフが何百本とも刺されていたそうだ】
参謀が2つ目を読み切った所で視線を上げた
越「七不思議ってこんなんなんスか?」
幸「俺達が知っているのはもういないみたいだしね。あそこみたいに」
幸村はそう言って保健室の端を指さした
そこでは扉付近で話しこんでおった反七不思議が移動しており
移動した場所でも井戸端会議は未だに続いておるようじゃ
桃「お、おお、俺が行くぜ!」
菊「俺も、俺もニャ!」
先程までと雰囲気が違う2人に驚く
自分から率先して行動するタイプではあったが
この状況でもそれは失われておらんのか?
桃「俺、達也先輩が居なくなった時からすっげーつまんなくなって。部活で馬鹿やってた頃が懐かしくて」
菊「うんうん。そこで白川の噂を聞いた時にカッとなって...」